平和と慈悲の心

アマム

2009年11月06日 23:44

ダライ・ラマ法王の講演会「平和と慈悲の心」  ボランティアで朝早くから準備をしました!




3500もの人が入場し、会場は熱気で包まれ、久し振りにたくさんの人間を見て頭がクラクラしました。
ダライラマ法王が会場に登場されると、自然に皆さん立ちあがって割れんばかりの拍手でお迎えました。
私は形式にはとらわれないので、ざっくばらんにお話します と親しみやすい笑顔で語りはじめました。





慈悲や利他心について語られましたが、私が印象に残ったところは
ダライ・ラマってどんな人だろうと単なる好奇心で来た方、またはどんなヤツだろうと懐疑心で来る方、どちらも大歓迎です。ただ私が奇跡を起こすとか、ヒーリングパワーがあると期待して来る方は困ります(笑)
もし私がそんな力を持っていれば、この間やった胆石の手術をしなくてすみましたよ と明るく笑いました。

私は皆さんと同じ普通の人間です。
16歳からチベット法王という責任を担い(自由を奪われ)、24歳で租国を亡命し(国を追われ)、今年で亡命生活50年、はたから見れば悲しい人生ではありますが、とても良い時期でもありました。それは様々な国の人、科学者からビジネスマン、エイズの方まで様々な人たちにお会いするチャンスに恵まれ、たくさんの人たちの体験を聞き、私が最終的に思ったのは、人間はみな同じだという感覚でした。
人はみな幸せになるために生きています。

そしてみなさん同じく母親からの愛情をもらって育ち、その愛情は「心の種」になっています。
母親から愛情をもらっていない人はその代わりになる人からの愛情を受けて今日に至っています。
私たちの血の中には 愛と慈悲の心を育む 「愛の種」があり、それを育まなければなりません。
慈悲とは単に可哀そうと憐れむことではなく、心から思いやる心であなたが幸せな気持ちになります。

究極の心の平和は、自分の内側からおこるものです。
今 充分与えられている と足ることを知ることです。
許しと寛容の修行のために人間は生きているのです。



質問「幸せとは何ですか?   ダライ・ラマ法王は幸せですか?」      
    幸せとは心が満足することです。 私?幸せですよ。ははは。
    と少年のような笑顔で答えられたのが印象的でした。

  「チベットのために私たちが何かできることありますか?」
   まずはチベットのことを調べて知ってください。そしてより多くの人に知ってほしいです。
   必要なら実際にチベットに行ってみてください。お金が無いならむこうで古いものを買って
   日本で売って旅費にするといいですよ。ははは(笑) とみんなを笑わせるユーモア感覚。






数々の困難辛苦を乗り越え激動の人生を歩んでこられたのに、その苦労を全く感じさせない
気さくで親しみやすくてチャーミング、突き抜けた明るさとほがらかさ、慈悲深くとても謙虚で
奇をてらったところや威圧感、偉ぶるところが全くなく、一見普通のおじさんフージなところが
普通じゃなくて、すごすぎました。能ある鷹は鳩のお姿。日本にたくさんの愛の種をまかれて
自我を超え 達観された 泥の上に咲く美しい蓮の花 のようなお方でした。オンマニペメフム


このような法王のお姿から、自己を客観的に見つめ、自我を手放し、真我でいる大切さを学びました。




今回のイベントで500万円の寄付ができたそうです。今回新聞、報道もなんと警備もボランティアで、
スタッフもみんなチケット買って見ました。とても良い経験ができました。ありがとうございました。
チベットに平和が訪れますように!



4日魂魄の塔、菩提樹苑訪問の映像 http://www.youtube.com/watch?v=Ra_l_6lXL7g
5日平和の礎訪問、講演会の映像  http://www.youtube.com/watch?v=9S9gjVq10No


今回通訳のルントック氏のインタビュー(チベット弾圧について)
http://www.youtube.com/watch?v=UZSQjQdgUsY

工房アマムのチベット支援グッズとチベットを知るDVD紹介
http://amamu.ti-da.net/e2553312.html

ブルーブックでチベット支援 
http://www.tibethouse.jp/japan_office/bluebook.html





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